GMOインターネットの開発したチップのイメージ

GMOインターネットは、仮想通貨を採掘するための専用機器(ASIC)向けに、微細な12nm(ナノメートル)FFCプロセス技術を用いたマイニングチップを開発した。これを踏まえにさらに7nmプロセス技術を用いたチップを実現し、高効率な採掘を可能にする計画。

GMOインターネットは欧州法人を通じて仮想通貨採掘事業を手掛けていて、冷房代などの面で都合がよい北欧に、採掘のための施設も確保している。


一方で、いくらハコを抑えていても、採掘に必要な機器がなければ話は始まらない。すでに既製品をそろえてはいるが、半導体設計の技術を持つ外部企業と協力して独自の専用機器「次世代マイニングボード」の開発にも取り組む。

今回完成したのは、次世代マイニングボードを実現するうえでの通過点となるチップで、本命の7nmの開発に先立ち、暗号化アルゴリズム「SHA256」向けマイニングの論理回路を検証完了している。また採掘の専用機器としても世界最先端の12nmプロセスは世界最先端の水準と誇る。

さらに2018年上半期中の次世代マイニングボードの投入に向けて、引き続き7nmプロセス技術を用いたチップの研究開発を進めるという。

なお、12nmFFCマイニングチップを搭載したボードについては、外部へ販売する計画はないとのこと。