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ブロックチェーン技術を生かし、企業間の契約書締結をペーパーレス化する実験を、ジャパンネット銀行とテックビューロ、富士通などが開始した。「mijin」と「Hyperledger fabric」の2つのブロックチェーンを用いる。

企業間の契約書締結時における、ファイルの閲覧、編集などの作業履歴および合意締結にいたるまでの承認過程の、管理コストを削減する狙い。


契約書の締結は紙やメールをやりとりし、内容の確認から合意にいたるまで当事者間で度重なるやり取りを行うが、ブロックチェーンで履歴を管理すれば、契約書のペーパーレス化とともに業務効率化が可能になると見込む。

実験ではファイルから取得した固有情報(ハッシュ値)を2つのブロックチェーン上に記録し、誰がいつその契約書を確認し合意したかを相互に参照できるようにする。また2つの異なるブロックチェーンの技術交流と連携を計る。

ブロックチェーンのイメージ

3月30日に報告会を行って終了を予定している。ジャパンネット銀行がmijin、富士通がHyperledger Fabricを用い、それぞれアプリケーションを開発する。契約書ファイルのハッシュ値と誰がいつ承認、却下したかをそれぞれブロックチェーンに記録し、いずれかのブロックチェーンに不具合が発生した場合でも記録データを確認できるようにし、セキュリティと高い可用性を実現検証する。