SBIグループのイメージ

SBIグループでベンチャーキャピタルファンドの運用、管理するSBIインベストメントは、新たに人工知能(AI)やブロックチェーン分野に投資する「SBI AI & Blockchainファンド」を設立する。

SBIインベストメントはすでに2015年、FinTech分野に投資する「FinTechファンド」を設立している。出資約束金総額は300億円だった。2018年時点でファンドの活動は順調。SBIグループ全体でこの分野の61社に約320億円を投資している。


一方、最近はAI、ブロックチェーン分野も注目を浴びる。金融に限らず医療分野や不動産分野、行政などで活用できると期待がある。そこでFinTechファンドの後継ファンドとしてSBI AI & Blockchainファンドを立ち上げる。

新ファンドはFinTechも引き続き対象とし、さらにIoT(モノのインターネット)やロボティクス、シェアリングエコノミーといった分野にも投資する。ずいぶん幅広いが、これらの技術はAIやブロックチェーンと関連する、と見込む。

2017年10月頃よりファンドの組成を検討してきたという。FinTechファンドの既存の出資者や海外を含めた金融機関、事業法人、機関投資家から要望もあり、2018年1月より200億円規模で投資を始めることになった。

地方銀行や信用金庫、生損保会社、年金基金などから出資を募り、早期に500億円規模まで拡大をする予定。特に地域金融機関からの参加意向が相次いでいる状況で、従来のFinTechファンドは28行の地域金融機関から出資があったが、新ファンドはそれを上回りそうだとか。

FinTechファンド同様、出資者と投資先企業との連携を支援し、出資者による新技術の導入、活用をうながすなど、産業育成の面も強調している。